2025年入試の制度はどう変わる?
- 榎本塾
- 2024年1月9日
- 読了時間: 3分
あと4日で共通テストと、本格的な受験シーズン到来です。受験生は半年前と変わり、顔も引き締まり大人びた顔をしています。特に榎本塾の生徒は「人間性」も鍛えられるのでよりいっそう凛々しく見えます。
さて、来年2025年度ですがまず共通テストはどう変わるのかをお伝えします。現高校2年生はよく理解し、これからの勉強に活用してほしいです。
2025年度入試はどう変わる?
共通テストの出題教科・科目は、7教科21科目へ再編
2025年1月に実施される共通テストでは、新教科「情報」を加えた7教科21科目へとスリム化・再編されます。「地理歴史」「公民」では出題科目が大きく再編されるほか、数学②では「数学Ⅱ,数学B,数学C」の1科目となるほか、試験時間が延長されます。国語では試験時間延長のほか、問題構成・配点が変更されます。
2022年11月には大学入試センターから「試作問題」が公表されました。どのような問題が想定されているのか確認しておくとよいでしょう。
「地理歴史」「公民」2科目選択時には、選択不可の組み合わせも
共通テスト「地理歴史」「公民」は新学習指導要領の大幅改定にともない、出題科目が大きく変更されます。出題科目6科目のうち、最大2科目の選択が可能ですが、『地理総合/歴史総合/公共』を選択する場合は、もう1科目が組合わせ不可となるパターンがあるので注意が必要です。
既卒生向けの経過措置は?
現行の教育課程を履修した志願者(2023年度の高校3年生以上)に対しては、現行の共通テスト出題教科・科目が経過措置科目として出題されます。新教育課程の「情報I」に関しては、「旧情報」として別科目が設置され、旧課程「社会と情報」「情報の科学」の共通部分に対応した必答問題と、「社会と情報」「情報の科学」それぞれに対応した選択問題が出題されます。
なお、現行課程履修者は、新課程科目と経過措置科目どちらも選択することが可能で、新旧両課程の教科を混ぜて受験することも可能です。ただし、地理歴史、公民で2科目受験する場合、例えば「歴史総合,世界史探究」と「旧日本史B」のように新旧を組み合わせて選択することはできません。
各大学の入試科目の傾向
国立大は原則6教科8科目が必要
各大学の2025年度入試の教科・科目が明らかになってきました。国立大では共通テストで6教科8科目を必須とする大学が一般的です。対して公立大では3~4教科の少数教科で受験可能なところもあります。また、ひとくちに6教科8科目といっても文系学部と理系学部とでは異なります。
文系学部は、外国語、数学2科目、国語、新教科「情報」に加えて、基礎が付いた理科と、地歴公民から2科目で合計8科目です。一方、理系学部は、外国語から情報までは文系学部と同じで、理科2科目と地歴公民から1科目です。理科は基礎が付かない4科目から選択するよう求める大学が多くなっています。教育学部や文理融合型の学部などでは、この文系パターン、理系パターンのどちらでも受験できるようになっているケースもみられます。
地歴公民の「地理総合/歴史総合/公共」は、北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大など難関大では選択科目として認めていません。難関大をめざすなら、地歴公民は残りの5科目から準備することになります。
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