日々生徒と接していて、まだ発揮できていない能力や可能性の原石を発見することは、しばしばあります。しかしその原石は、自分でしか磨くことができないものです。
私たちの使命は、生徒自身がそれに気付くように導くこと、そしてそれを活かすのは自分次第なのだということを実感させることです。単語テストにやっと合格できた、長文の内容を自分で理解できた、という小さな成功体験の積み重ねがそのきっかけの一つとなります。そして勉強を続けていくうち、思うように成績が伸びない時期や、周囲と比較して落ち込む時期を必ず経験します。そのような時に、手を差し伸べたり、時には叱ったりしながら、共に闘うのが私たちの役割です。
最後に成功するのは、どんな状況でも可能性を信じて愚直に頑張ることのできる人間です。私はこれまで、いくつもの大学で不合格になっても諦めず、最後の最後で合格した生徒や、センター試験で失敗しても努力を続けて二次で逆転合格した生徒を何人も見てきました。
そしてまた、ひたむきに努力できる人間は、謙虚さと周囲への感謝を常に忘れません。勉強することは、自分の欠点や弱点に気付くことでもあり、それに気付くことで、周りから支えられていることを改めて実感するのです。
最後まで諦めずに努力を続けた経験は、必ずその後の人生の糧となります。私は、この榎本塾で積み重ねた日々が一人一人の自信につながると信じ、毎日指導しています。