来年の共通テストに向けて 英語勉強方法
- 榎本塾
- 2 日前
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英語共通テストの基本勉強法
問題の作成方針が分かったので、次は具体的な対策方法についてです。
そもそも共通テスト対策の前に、英語学習の基本について理解する必要があります。
それは、英語学習はピラミッド型だということです。
ピラミッド型学習とは以下のような学習方法です。
【英語の学習手順ピラミッド】
長文読解
文構造理解
文法
単語
単語や文法を積み上げていき、それが固まったら1文、そのあとに1段落、そして長文といった具合に、だんだん単語・文の量を増やしていく流れです。
英語は積み上げ科目なので、いきなり長文を読み始めても成績は上がりません。
単語を覚え、基礎文法を覚え、1文の文構造をかみ砕いて訳し、1段落程度の文章を理解する。
そうして初めて長文にチャレンジできます。
リーディングの勉強法
では、それを踏まえたリーディングの学習方法とはどういったものなのでしょうか?
そもそもこれは英語に限った話ではないのですが、勉強をする際は期限を決めていつまでに何を終わらせるかを決める必要があります。
英語でいうと、何月までに単語を何語、文法書を1周、等です。これは個人の学力や志望校にもよるので、この記事のまとめ部分で詳しく説明します。
では、ピラミッドの各ステップの勉強方法を見ていきましょう。
①単語を覚える
英語で一番先にやるべきことは単語でしたね。
これが何より重要です。
共通テストを解くのに必要な単語は約2000語ですが、ここをいかに効率的に覚えられるかでその後の英語学習のやりやすさが変わってきます。
単語帳は大学受験標準レベルのもので、2000語近く包括しているものなら何でも大丈夫です。
大切なのは「やり方」です。
以下に単語を覚える際のポイントを紹介します。
1⃣1回で大量に単語を回す
2⃣入試まで毎日やる
まず1⃣です。よくある勘違いとして、1日数十単語程×1か月で単語帳を1周することです。
これだと2000単語を暗記するまでかなりの時間がかかってしまいます。というのも、人間の脳はインプットした知識をどんどん忘れていってしまうため、1か月後には最初に覚えた50単語などほとんど覚えていないのです。
これを防ぐために重要なのが、1日で数百単語を回し、1週間で何回も同じ単語に出会うようにすることです。
最低でも1日350〜400単語は回せるといいですね。
全部完璧に暗記しようとせず、8割程度暗記出来たら次のページへ進みましょう。
1回目は覚えきれなくても2.3回目ではある程度暗記出来るようになり、それを繰り返し続けていれば自然と頭に入ってきます。
最初のうちは単語の暗記だけで数時間かかる場合があると思いますが、大丈夫です。
単語が固まっていないと文章が読めないため、学習の初期段階では単語暗記に大きく時間を割いてください。
むしろ単語帳を8割覚えるまでは英語学習はすべて単語暗記に使うくらいでもいいでしょう。
単語アプリなども早く回せるのでおすすめです。
そして2⃣です。
1⃣と似た理由なのですが、脳に単語を忘れさせないためには継続的にインプットすることが重要です。
完全に暗記した後も、忘れないために繰り返しましょう。
しかしながら、単語帳の後半になるとなかなか覚えられない単語が出てくると思います。
そういうときは苦手な単語に絞って反復するのが効果的です。
例えば、2000語の中にもうほとんど覚えた1500単語と苦手な500単語があった場合、月火は苦手な単語、水は覚えた単語、木金は苦手な単語、土は覚えた単語の続きから、といった具合に2種類に分けるやり方をためしてみてもいいかもしれません。
②基礎文法を覚える
単語を暗記した次のステップは文法です。
文法と一口に言っても色々ありますが、この段階では高校教材に載っている基礎・標準レベルのものを完璧にしましょう。
基礎だからと言って甘く見てはいけません。
特に、受動態や関係代名詞は応用の幅が広く、おろそかにしていると文章読解で大きく躓いてしまいます。
教材は基礎レベルのもので、高校範囲を網羅しているものがいいでしょう。
大事なのは、文法は「暗記」ではなく「理解」だということです。
なので単語のように何周もすればいいわけではなく、きちんと理解しきってから次に進む必要があります。
「1章やったら確認問題でアウトプット」を毎回セットでやるようにしてください。
また、この段階では上級文法には手を出さず、基礎標準レベルを完璧にするのが望ましいです。
上級文法は文法間違い探しなどの「文法の知識があるか」を問われることが多く、長文に組み込まれることは稀です。
そもそも受験する学部にそのような問題が出されなければ、対策する必要もありません。
長文を難しくしているのは基礎文法の組み合わせなので、土台をしっかりさせることが重要です。
③文構造を把握する
文法が固まったら文構造を理解する段階に入ります。
入試問題では、二行から三行にわたる長い1文が多く出てきます。
それをきちんと訳せるかどうかで、長文読解の精度が変わってきます。文構造理解のテキストを使って「主語・動詞・関係代名詞・どこを修飾しているか」を読み解きます。
このころから簡単な長文のテキストを始めてもいいかもしれません。
ただし長文読解のために使用するわけではありません。
1フレーズ、1段落を理解できているか、全文約と照らし合わせながら確認するために使いましょう。
④1段落を理解する
1文がわかるようになれば1段落が読めるようになります。
1~5文程度で構成された短い文章の読解は、文構造のテキストに一緒に載っていることが多いです。
その段落のメインテーマやまとめ、具体例などを意識しながら読みましょう。
⑤長文を理解する
さて、ここまで来て初めて長文読解に入ることができます。
初めは制限時間などを設けず、精読を意識して読みましょう。
もし躓いた場合は③の文構造把握に立ち戻って、1文1文を正しく理解できているか確認してください。
もしできていた場合は段落ごとで理解ができていない可能性が高いので、段落ごとに区切って読解し、訳を確認してみてください。
長文読解は毎日やるのが理想です。
英文にも慣れ、速読の助けにもなります。
解いてみて6~7割が取れる参考書やテキストを使い、1週間で何度も同じ長文を読むようにしましょう。
※何度も問題を解くのではなく、何度も読んで文構造や文章構成の型を頭に入れましょう。
⑥共通テストの演習を始める
長文読解に慣れてきたら、共通テストの過去問に入ります。
初期段階では一気に全部やるのではなく、大問ごとに分けてやるのがいいでしょう。
実は共通テストには特別の対策法はそこまで必要なく、受験英語の学習が正しくできていればある程度の点数が見込めます。
なので共通テストの過去問も普通の長文読解のテキストと同じイメージで取り組んで大丈夫です。
しかしそうはいっても共通テスト特有の問題形式もありますので、それらの対策方法についてご紹介します。
以下が共通テストリーディング対策のポイントです。
1⃣大問ごとの制限時間・捨てる大問を決める
2⃣「単語」を完璧に訳す
3⃣段落ごとによむ
まず1⃣についてです。
共通テストを難しくしている大きな要因が、時間の短さです。
そのため解き始める前に各大問にどの程度時間を割くか決めておきましょう。
何度もやっていくうちに自分の得意な大問が分かってくると思うので、調整していってください。
ただ、この対策は精読ができるようになって初めて意味を成すものなので、文章理解の段階でまだ躓いている部分があるな、と思う人は長文演習で精読の練習をするのが優先です。
時間配分の面で一番大事なのは捨てる大問を決めることです。
受験で求められるのは点数を取ることなので、言ってしまえばすべての大問を解き終わっている必要はないのです。
全大問50%の正答率ですべて解ききるより、大問3が0点でほかの正答率が8割のほうが総合点は高くなります。
入試本番もどの大問が難化するかはわかりません。
もし予定通りに行かなかったときのために、この大問の優先順位は最後!と決めておくと安心でしょう。
続いて2⃣です。
共通テストでは、単語に引っ張られた受験生に間違った選択肢を選ばせる傾向がよく見られます。
文中は「considerate」選択肢は「considerable」似ている単語の意味の違いや、文の中での働き(副詞か、形容詞かなど)をつかみ切れていないと見事に引っかかってしまいます。
そのため文章中の単語は「considerate=思いやりのある」「considerable=かなりの」と、完璧に訳せるようにしていましょう。
よく、英語を訳さず英語のまま理解できるようにしようと言われるのですが、それはある程度点数が取れるようになってからできるようになることなので、まずは丁寧に訳し、精読ができるようになることを意識しましょう。
続いて3⃣です。
共通テストでは、1大問あたりに文章が2~3個載っていることが多いですが、1つの文章を丸ごと読んでから問題に行くと文章の前半部分を忘れてしまいます。
時間制限のある共通テストでは問題を先に読み問われていることを把握した後、文章でその答えを探すように解いていくのが効率的です。
そうすると読み返す回数を減らすことができるのに加え、文を丸ごと読んだ時よりも余計な情報に惑わされずに回答することができます。




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